ベトナムの首都ハノイは、北部の紅河デルタに位置し、湖、並木の大通り、活気ある古い通りが広がる都市です。1010年に皇帝李太祖が都を置き、「昇る竜」を意味するタンロンとして創建されました。1000年の歴史は、孔子をまつる廟や皇城の遺跡から、フランスが建てたオペラハウス、ホー・チ・ミン廟まで続いています。
旅行者は旧市街の活気、歩道の低い椅子で味わう屋台料理、博物館や仏教寺院を楽しみに訪れます。ハロン湾、ニンビン、北部山岳地帯への玄関口でもあります。南部と異なり、ハノイにははっきりした季節があり、冬は涼しく、夏は暑く湿度が高くなります。ホアンキエム湖や西湖の周辺には、アパートメント、サービスアパートメント、間口の狭い都市型住宅が多く、短い街歩き旅行にも長期滞在にも適しています。
ホアンキエム湖の北の旧市街は、定番の拠点です。かつて同じ業種の店が集まっていた狭い通り、至る所にある屋台が特徴で、湖へも少し歩けば行けます。活気がある一方で騒がしく、多くの建物は細く背の高いチューブハウスです。湖の周辺や、その南と東にあるフランス街は、大通り、植民地時代のヴィラ、オペラハウスがあり、より落ち着いて広々と感じられます。
西のバディンには官庁街、廟、皇城があり、夜は比較的静かです。西湖周辺のタイホーは、湖畔の道、カフェ、広めのアパートメントや住宅があり、在住外国人や家族に人気ですが、中心部へはタクシーでの移動になります。
ベトナムの法律では、外国人の宿泊先はその滞在を地元の警察に届け出なければならないため、チェックイン時にはパスポートを用意してください。
20世紀初め、ハノイの商業の中心は「36通り」と呼ばれ、それぞれ絹、宝飾品、竹製品などの業種に特化していました。今も通りの名の多くは、商品を意味する「ハン」で始まります。路地を歩くと、寺院、集会所、歩道にまで店先が広がる商店が現れます。
ホアンキエム湖、つまり還剣湖の名は、明を破った後、この地で金の亀に魔法の剣を返した皇帝黎利の伝説に由来します。赤いフク橋が小島の玉山祠へ通じ、水面には小さな亀の塔が立っています。週末の夜には湖の周囲の通りが車両通行止めになり、家族連れでにぎわいます。湖の南のフランス街には、オペラハウスとベトナム女性博物館があります。
1070年に創建され孔子をまつる文廟には、1076年に同国初の国立大学として開かれた国子監が置かれました。境内には科挙合格者の名を刻む82基の石碑があり、2011年にユネスコ「世界の記憶」に登録されました。
近くのタンロン皇城中央区域は2010年から世界遺産で、門、基礎遺構、1812年のハノイ・フラッグタワーが残っています。ホー・チ・ミンが1945年に独立を宣言したバディン広場にはその廟が立ち、近くには一柱寺があります。ハノイは1902年から1945年までフランス領インドシナの首都で、1976年に統一ベトナムの首都となりました。ホアロー収容所跡や市の軍事歴史博物館は、その歴史の一部を伝えています。
フォーはハノイと深く結びつき、牛肉や鶏肉の入った湯気の立つ麺スープは朝食の定番です。焼いた豚肉のつくねに米麺と香草を添え、甘酸っぱいつけ汁で食べるブンチャーは、人気の昼食です。ターメリックで漬けた魚を卓上でディルと炒めるチャーカーも郷土料理の1つです。薄く蒸した米粉生地の巻き物バインクオンや、具を載せたもち米のソイは早朝から売られます。
コーヒーを飲むひとときも暮らしに根付いています。濃いコーヒーに卵黄と砂糖を泡立てて載せるハノイ名物のエッグコーヒー、カフェチュンや、練乳入りのアイスコーヒーを試してみてください。特においしい料理の多くは、1種類だけを作る小さな屋台で、低い椅子に座って味わえます。夕方には街角で、ビアホイと呼ばれるフレッシュな生ビールが注がれます。
ハノイの東、トンキン湾にあるハロン湾は、1000をはるかに超える石灰岩の島や小島が浮かぶ景勝地です。1994年にユネスコ世界遺産に登録され、2023年にはカットバ群島を含む範囲へ拡大されました。道路で数時間かかるため、日帰りで往復するより、クルーズ船で1泊する旅行者が多くいます。
南のニンビンにあるチャンアンの景観複合体は、2014年から自然と文化の複合世界遺産です。カルストの峰々、手こぎ船で巡る洞窟、タンロン以前の都ホアルーの寺院があり、タムコック・ビックドンも同じ景観に含まれます。市内により近いバッチャンは陶器の村で、ドゥオンラムには古いラテライトの家々が残っています。北部山岳地帯のサパへは、列車やバスを使う宿泊を伴う旅になります。
ノイバイ国際空港(HAN)はハノイ中心部の約35キロメートル北東にあり、ニャッタン橋を渡ってアクセスします。タクシー、配車サービスの車、公共バスが旧市街と空港を結びます。ハノイは南北鉄道の北の起点でもあり、フエ、ダナン、ホーチミン市への列車があります。
市内の主な移動手段は、車やバイクの配車アプリ、メーター制タクシー、バスです。最初に開業したメトロ路線は市西部の一部を結んでいます。旧市街を見るには徒歩が最適ですが、歩道が駐輪バイクや屋台でふさがれていることが多く、車道を歩く場面もあります。道路はゆっくり一定のペースで渡り、スクーターはベトナムで有効な免許を持つ場合に限って運転してください。
ハノイは四季のはっきりした湿潤な亜熱帯気候です。およそ5月から9月の夏は暑く湿度が高く、激しい雨が降り、時折熱帯暴風雨も訪れます。おおむね10月と11月の秋は、穏やかで乾燥した晴天の日が多く、多くの旅行者に好まれる時期です。12月から2月の冬は、驚くほど涼しく曇りがちになることがあり、細かい霧雨も降るので、暖かい上着を持参してください。春は3月から暖かくなります。
年間平均気温は約23.6°C、年間降水量は約1600ミリメートルです。1月か2月の旧正月テトには、桃の花の市や家族の祝いが行われますが、多くの店や飲食店が数日間休業するため、この時期に旅行する場合は前もって計画しましょう。
10月と11月は、穏やかで乾燥した晴天が続く、最も快適な月になることが多く、3月と4月も過ごしやすい時期です。およそ5月から9月の夏は暑く湿度が高く雨も多く、12月から2月の冬は涼しく曇りがちですが、観光は十分楽しめます。
旧市街は屋台料理や見どころがすぐ近くにあり、最も人気の拠点です。ホアンキエム湖周辺とフランス街はより落ち着いて広々としています。バディンは静かで皇城に近く、西湖畔のタイホーは家族や長期滞在に向いています。
ノイバイ国際空港(HAN)は中心部の約35キロメートル北東です。ニャッタン橋を渡るタクシーや配車サービスの車での移動は、交通状況によりますが通常1時間未満です。公共バスも空港と中心部を結んでいます。
2〜3日あれば、旧市街、ホアンキエム湖、文廟、皇城、廟の周辺を巡り、食事も十分楽しめます。ハロン湾やニンビンへ行くならさらに2日、サパ周辺の山岳地帯へ向かうなら、より長く日程を取りましょう。
可能ですが、道路で数時間かかるため、長い1日となり、船上で過ごせる時間は限られます。船に1泊するクルーズを選んだり、ハロンやカットバ島に泊まってゆったり湾を巡ったりする人が多くいます。
多くの旅行者が予想するより涼しいことがあります。12月から2月は曇って湿った天候が多く、細かな霧雨が降り、夕方は肌寒くなります。古い住宅には暖房がほとんどない場合も多いため、ジャケットや暖かい重ね着を用意してください。北部山岳地帯へ足を延ばす場合は特に大切です。
商業の通りが集まる旧市街、伝説の残るホアンキエム湖、文廟、皇城、フォーやブンチャー、エッグコーヒーなどの屋台料理で知られます。ハロン湾、ニンビン、北部山岳地帯への玄関口でもあります。
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